保全地域制度に
ついて

CONSERVATION AREA

保全地域とは

住宅地の近くに残る、新緑の雑木林

市街化が進む東京では、まとまった緑地や特徴的な地形が失われつつあります。
自然は一度破壊されると、その回復は難しく、長い時間が必要となります。そのため、東京都は「東京における自然の保護と回復に関する条例」に基づき、良好な自然地や歴史的な遺産と一体になった樹林などを「保全地域」に指定しています。都民の大切な財産として、末長く残すための制度です。

東京都の指定する保全地域には次の5種類があります。

1. 自然環境保全地域

針葉樹と広葉樹が混在する山の森

「自然環境保全法」((昭和47年法律第85号)第22条第1項規定)に基づき環境大臣が指定する自然環境保全地域に準ずる地域で、その自然を保護する必要がある土地の区域です。

2. 森林環境保全地域

斜面に見上げるように立ち並ぶ、スギやヒノキなどの真っ直ぐな針葉樹林の風景

水源を涵養(かんよう)し、または多様な動植物が生息・生育できる良好な自然を形成しうると認められる植林地で、その自然を回復・保護する必要がある土地の区域です。

3. 里山保全地域

青空の下、両側を森に囲まれた谷間(谷戸)に広がる、緑鮮やかな水田の風景

雑木林、農地、湧水(ゆうすい)などが一体となり、多様な動植物が生息・生育できる良好な自然を形成しうると認められる丘陵斜面地と周辺の平坦地からなる地域で、その自然を回復・保護する必要がある土地の区域です。

4. 歴史環境保全地域

木々の緑に覆われた、清らかな湧水の様子

歴史的遺産と一体となった自然が存在する地域で、その遺産とあわせて良好な自然を保護する必要がある土地の区域です。

5. 緑地保全地域

下草が青々と茂る、静かな森の中の風景

樹林地や水辺地などが単独で、または一体となって自然を形成している市街地近郊の地域で、良好な自然を保護する必要がある土地の区域です。

保全地域内での
規制の内容

保全地域は、人が自由に立ち入ることを前提とした公園などとは異なり、自然の保護・保全を目的としています。良好な生態系を守り、残された自然を次世代へ引き継ぐため、指定された土地には厳しい利用制限があります。
保全地域内では、条例に基づき主に以下のような行為が規制されています。

・建築物や工作物の新築・改築・増築

・宅地造成、土地の開墾、その他の土地の形質変更

・鉱物の掘採、土石の採取

・水面の埋め立て、干拓

・木竹の伐採

※自然を損なわない範囲での自然観察会などは可能ですが、民有地や耕作地の場合もあります。観察路以外には立ち入らないでください。

保全地域の指定状況

東京都が指定した保全地域は、現在51か所あります。(令和7年3月末現在)
内訳は、自然環境保全地域1、歴史環境保全地域6、緑地保全地域38、森林環境保全地域1、里山保全地域5となっています。

保全地域の保全と活用について

保全地域では、良好な自然を保つためにあえて人の手を加える管理(保全活動)も行われます。代表例が雑木林です。雑木林は、人が継続的に管理することで多様な環境が保たれ、多くの生物が見られます。しかし、管理されなくなると環境が単調になり、生息できる生物も減ってしまいます。このように、自然の保護と保全を効果的に行うため、保全地域ごとに「保全計画」を策定し、それに基づいた管理を行っています。

平成13年4月の自然保護条例改正で「保全地域の活用」が明記され、自然環境を損なわない限り、ボランティア活動や環境学習の場として活用できるようになりました。
しかし、方法を誤ると、かけがえのない自然を失うおそれがあります。そこで、活動が自然の維持回復に役立ち、安全かつ円滑に行われるよう、活用の手続きが定められています。
保全地域で観察会やボランティア活動などを行う際は、「活用のてびき」をよく読み、所定の手続きを行ってください。

また保全地域の価値・魅力を更に向上し、保全地域が目指す姿を実現することを目的に、令和5年1月に「保全地域の保全・活用プラン」を策定しました。

保全活動
ガイドライン

東京都は、多様な動植物の宝庫である保全地域の魅力を高め、次世代に伝えていくため、管理の考え方を分かりやすく示した「東京都保全地域 保全活動ガイドライン」を作成しています。

保全地域での
行為・手続き

保全地域内で工作物の新築・改築や土地の形質変更を行うには許可が必要です。事前に下記へご相談ください。
一部の届出はメールでも受け付けています。詳しくは担当へご相談ください。

保全地域での行為等についての問合せ先

東京都多摩環境事務所自然環境課指導担当

〒190-0022 東京都立川市錦町四丁目6番3号

電話番号:042-521-4809(直通)

メールアドレス:S0200281(at)section.metro.tokyo.jp

※メールアドレス中の(at)は@に置き換えてください。